さっき決めたブログ

Android端末にLinuxの環境を構築する(②Ubuntuのインストール)

目次

• proot-distroのインストール
• Ubuntuのインストール
• GUI環境の構築
• termux:x11の設定
• ソフトウェアキーボードの導入(Unexpected-Keyboard)

総合目次はこちら

proot-distroのインストール

以下のコマンドを実行し、proot-distroをインストールする

$ pkg install proot-distro

Ubuntuのインストール

以下のコマンドを入力することで、インストール可能なディストリビューションの一覧が見れる

$ proot-distro list

色々あって迷うが、無難にUbuntu (22.04)のパッケージをインストールしていく。

インストールとログイン

1. 以下のコマンドを入力

   $ proot-distro install ubuntu

2. ログインする

   $ proot-distro login ubuntu

3. パッケージを最新化する

   # apt-get update
   # apt-get upgrade -y

4. デフォルトのシェルをbashに変更

   # chsh -s /bin/bash

5. sudo, vim のインストール

   $ apt install sudo vim

   途中国と地域を聞かれるので、適宜入力

ユーザの追加 変更

1. 以下のコマンドを入力し、ユーザの追加・パスワードの登録・sudo権限の追加を行う

   $ useradd -m XXXXXX
   $ passwd XXXXXX
   $ usermod -aG sudo XXXXXX

   赤字の部分は任意のユーザ名となる。
2. sudoersファイルの編集

   $ visudo

   次の行を追加する

3. 一旦ログアウトする。

   $ exit

4. Termuxのコンソールに戻るので、先ほど登録したユーザで再度ログインする

   $ proot-distro login ubuntu --user XXXXXX

日本語ロケールの設定

1. 日本語のランゲージパックをインストールする

   $ apt install language-pack-ja -y

2. .bashrcファイルの末尾に以下2行を追加する

3. 再度ログアウトして、ログインし直す

その他諸々

1. sudo apt-get install software-properties-common

   sudo apt-get install font-manager

GUI環境の構築

Ubuntuのデスクトップ環境として、今回はXfce4を使用する

1. 一旦Ubuntuからログアウトして、Termux上で以下のコマンドを実行する。

   $ pkg install x11-repo
   $ pkg install termux-x11-nightly

2. 以下のサイトよりTermux-x11の最新版apkをダウンロードしてインストールを行う。
   https://github.com/termux/termux-x11/releases
   F-Droidをインストールした時と同様に警告等は全て許可して進めていく。
3. Xfce4をインストールする

   $ sudo apt install -y xfce4 xfce4-goodies dbus-x11

   途中国とキーボードを聞かれるので、適宜入力
   ソフトウェアキーボードで運用する場合は英語を選んでおいた方が良い。
4. 起動用のスクリプトの作成する。
   直接コマンドを打ち込んでも良いが今後のためにもスクリプト化しておく。
   こちらのスクリプトは今後色々とカスタマイズしていく事となる。
5. スクリプトをホームディレクトリにx11という名前で保存し、実行権限を付加後に実行し、x11サーバを起動した状態にする。

   ./x11

6. Termuxの画面は一旦そのままにしてAndroidのホーム画面に戻り、Termux:x11 のアイコンをタップして起動する。
7. Xfce4のデスクトップ画面が表示されたら成功。
   
   Xfce4のデスクトップ画面

termux:x11の設定

権限の設定

adbを使用してtermux:x11にWRITE_SECURE_SETTINGSの権限を追加する

adb shell pm grant com.termux.x11 android.permission.WRITE_SECURE_SETTINGS

設定内容

Termux:x11の設定は画面上からスワイプすると出てくる通知一覧の中から設定を行う。
主に以下の設定を変更しています。
記載されている内容はgoogle lens+翻訳を参考にしているで若干間違っている可能性あります。

ソフトウェアキーボードの導入(Unexpected-Keyboard)

Termuxをソフトウェアキーボードで使用する場合、Gboardなど通常のキーボードアプリはALTやCTRLなどの制御キーを持たないためショートカットなどの操作が出来ない。
Termux-x11のAdditional Keyboardを有効にするという方法もあるが、今回は別途特殊キーに対応しているソフトウェアキーボードをインストールします。

他のサイトだとCordBoardだったりHacker's Keyboardを推している人が多いですが、自分はUnexpected-Keyboardがキーが大きくて使いやすいので使用しているのでそちらの導入と設定を行う。

1. Google PlayからUnexpected-Keyboardをインストールする。
2. 以下の通り設定。

   Unexpected-Keyboard設定内容(抜粋)

   名称		設定値	説明
   【Layout】セクション
   layout1	レイアウト	QWERTY(US)
   Show number row	数字行の表示	OFF
   Show NumPad	NumPadの表示	Only in landscape mode	横画面の時だけ表示するように設定
   【Typing】セクション
   Key repeat timeout	キーリピート開始までの時間	200ms	お好みで
   Key repeat interval	キーリピート間隔	70ms	お好みで
   【Behavior】セクション
   Custom vibration	バイブレーション有効	ON
   Vibration intensity	バイブレーションの強度	20ms
   【Style】セクション
   Margin bottom	下マージン	0dp	下矢印のフリックがやりづらい場合、マージンを設定する
   Keyboard height	キーボードの高さ	In portrait mode:20% In landscape mode:25%	結構低くしても大丈夫
   Label size	ラベルのサイズ	40%ぐらい	少し小さめにしておかないと文字が干渉する。
   Customize borders	カスタムボーダー	ON

今回は以上となります。
次回は今回インストールしたUbuntuの設定周りをしていきます。