総合目次はこちら
日本語環境のセットアップ
Xfce4の日本語化
フォントとランゲージパックのインストール
日本語フォント、絵文字フォント、ランゲージパックをインストールする。
sudo apt install fonts-noto-cjk fonts-noto-color-emoji language-pack-ja
- /etc/locale.genを編集し、# ja_JP.UTF-8 UTF-8と書かれている箇所を探してコメントを解除する。
- 以下を実行
$ locale-gen
日本語入力環境(fictx,mozc)のインストールと設定
- 以下のコマンドを実行
$ sudo apt install fcitx5-mozc
$ im-config -n fcitx5 fcitx5
- 環境変数を設定する。
ネットなどの解説では大体~/.xprofileに以下の記述を行うように書かれているが、何故か上手く認識されない。
仕方がないので、前記事で作成している起動用スクリプトに以下を追記
- 設定 - セッションと起動 の自動起動アプリケーションにfcitx5を追加する。
fcitx5を追加
外観の調整
外観に手を入れていく
現状はアイコンや文字が小さすぎるので、Hi-dpi用の設定にしていく。
デスクトップテーマの変更
- テーマファイルを適当なサイトよりダウンロードする。
今回はこちらをインストールしていく。
https://www.xfce-look.org/p/1148918
- ダウンロードしたファイルを解凍して、~/.themesフォルダの下にコピーする。
(ない場合は作成する)
- 設定 - ウインドゥマネージャー - スタイル に追加したテーマが表示されているので選択する。
ウインドゥマネージャー
- 設定 - 外観 - 設定 よりウインドウ拡大縮小を2倍に設定する。
Dpiを変更するよりもこちらの方がアプリのレイアウト崩れが少ない。
外観
- 設定前・設定後の状態はこちら。
使用している端末は8インチなので、ずいぶんと見やすくなった。
変更前 | 変更後 |
|
|
スタートメニューの変更
スートメニューをもう少し見栄えの良いもの(whiskermenu)に変更する
- 以下のコマンドを実行してインストールする
$ sudo apt-get install xfce4-whiskermenu-plugin
- パネルの設定のアイテム一覧よりアプリケーションメニューを削除して、代わりにWhisker Menuを追加する。
パネルの設定
- マークを押してWhisker Menuの設定を開く。
設定内容は各自の好みだが、自分の場合こんな感じになった。
Whisker Menuの設定
サウンドの設定
音が鳴るように設定する
Termux上の作業
最初にUbuntuをログアウトし、Termux上で作業を行う
- pulseaudioをインストールする
$ pkg install pulseaudio
- $PREFIX/etc/pulse/default.paを編集する
# load-module module-native-protocol-tcp の行を以下のように変更する。
- $PREFIX/etc/pulse/daemon.confを編集する
; exit-idle-time = 20 の行を以下のように変更する。
~/.bashrcに以下の行を追加する。
Ubuntu上の作業
Ubuntuにログインして以下の作業を実施する
- 起動スクリプトに以下の環境変数を追加
- Termux自体を一旦終了し、Ubuntuにログイン後x11を起動するとサウンドが有効になっている。
GPUの設定
Termux上の作業
最初にUbuntuをログアウトし、Termux上で作業を行う
- virglrenderer-androidをインストールする
$ pkg pkg install virglrenderer-android
~/.bashrcに以下の行を追加する。
Ubuntu上の作業
Ubuntuにログインして以下の作業を実施する
- 以下を実行
sudo add-apt-repository ppa:kisak/kisak-mesa -y
sudo apt update
sudo apt upgrade
- 起動スクリプトに以下の環境変数を追加
- Termux自体を一旦終了し、Ubuntuにログイン後x11を起動するとGPUが有効になっている。
物理キーボードの設定
GUI環境が整ったので、物理キーボードを使えるようにしていく。
今回使用するキーボードは以下のもの、Amazonで購入したBluetothキーボードです。
一応日本語レイアウトキーボードになっています。
以下作成中。。。
- Android側で通常通りキーボードを使えるようにしておきます。
- Termux:x11クライアントの設定画面を開きEnable Accessibility service for intercepting system shortcuts automatically.をONにします。
これによりTermuxの画面を開いている間はAndroid側のキーボードショートカットが機能しなくなります。
Termux:x11の設定画面
- 状況に応じてソフトウェアキーボードと切り替えて使用していく場合、ソフトウェアキーボードは基本英語配列になっているのでfictxにそれぞれの設定を行う。
Fcitxの設定画面
- Windows PCと同じようにキーでWhisker Menuwを開けるようにしたいが、
Windowsの場合、スタートメニューを表示するタイミングはキーのKey-UPのタイミングなのだが、Xfce4のキーボード設定は全てKey-Down時のイベントのみなのでそれが出来ない。
なので、キーのKey-UPのタイミングを取れるアプリ"ksuperkey"を別途導入する。
以下のコマンドを実行してksuperkeyのコンパイルとインストールを行う。
$ cd ~/
$ sudo apt install git gcc make libx11-dev libxtst-dev pkg-config
$ git clone https://github.com/hanschen/ksuperkey
$ cd ksuperkey
$ export C_INCLUDE_PATH=/usr/lib64/include/:/usr/lib64/include/aarch64-linux-gnu/
$ make
$ make install
何故かデフォルトの場所にincludeファイルがなかったので探して指定しているが環境によっては不要かもしれない。
- キーボード-アプリケーションショートカットキー の設定を確認するとWhisker Menuの表示が既に+Zに割り当てられていたので今回はこの設定はこのままにしキーのKey-UPのタイミングで先のキー押下イベントを発行するように設定する。
xfce4-popup-whiskermenuのショートカット設定が
されていない場合は、先に設定しておく。
キーボード-アプリケーションショートカットキー
- 起動用のスクリプトに以下の記載を追加し起動時に常駐するようにする。
- 再度ログインしたら設定が反映されている。
ネットワークアクセス
Termux上のUbuntuから家で使っているWindowsPCの共有フォルダにアクセス出来るようにする。
WindowsPCが固定IPで設定されていることが前提になります。
/etc/hostsファイルを編集する
以下の文を追加で記載する
XXX.XXX.XXX.XXXの部分はWindowsPCに割り当てられたIPアドレス
@@@@@の部分はWindowsPCの端末名になるので、各自の環境に合わせて設定する。
- smbクライアントをインストールする
以下のコマンドを実行
$ apt install smbclient gvfs-backends
/etc/samba/smb.confの編集
- Ubuntuのデスクトップ環境からThunarを起動して、アドレスに以下の通り打つ
smb://@@@@@/[共有フォルダ名]
@@@@@はhostsファイルに設定したクライアント名
- 認証画面が表示されるので、WindowsPC側のIDとパスワードを入力する
認証画面
バックアップ/リストア
バックアップ
ここまでできたら一旦バックアップを取得する
- Ubuntuを一旦ログアウトしてTermux環境に戻る。
- 以下のコマンドを実行する。
$ proot-distro backup --output [バックアップファイル名] ubuntu
バックアアップファイル名は任意だが、一般的に拡張子は.tar.gzとなるっぽい。
リストア
リストアの方法は以下となります。
- Termux環境より以下のコマンドを実行する。
$ proot-distro restore [バックアップファイル名]
今回は以上となります。
次回は各種ソフトウェアのインストールをしていきます。